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サンタに願いを☆ 12
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明日の朝、起きて来た高良は「やった、今年もサンタさん来てくれたぜ。 ほら佐久ちゃん、やっぱ俺いい子じゃん!」そう言って、垂れた目を下げ、大きな口で相変わらずの憎らしい笑顔を見せるだろう。
そして、その顔を見て俺は密かに嬉しくなるのだ。
「さて、高良を運びますか!」
誰に言うでもなく、気合いを入れるために声に出してみた。
完全に力が抜けた人間を運ぶというのは、重くてかなり大変だ。
引きずるようにして、やっとの思いで部屋に辿り着く。
明日には、高良の体に幾つか痣ができている可能性がかなりあるけれど、それは…ほら、泥酔した高良が悪い!ってことで。
高良をベットの上に転がす。
少し悩んで、靴下だけ脱がす。
ベットの上でぐっすり熟睡している高良を見下ろす。
「う~ん…一緒でいっか。ちょうど人間アンカみたいに暖かいし」
母さんには、床に布団を敷くように言われたんだけど、面倒臭い・・・ってか、本当は冷たい布団に入るのがイヤだ。
俺が、ね。
部屋まで背負って来た高良は、お酒のせいもあってか、かなり火照っているようで熱かった。
冷え性で、寒がりの俺にとっては都合がいい。
横向きで眠る高良の腕の間に滑り込む。
「あったか~い」
最初から寝床が暖かいなんて、天国だ。
俺は、高良の胸にスリスリと顔を埋める。
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