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よい子にサンタはやって来る? 2
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「佐久ちゃん…だから、それは買いすぎだって!ちょっとは学べよ!!」
佐久也の手から1つ袋を受け取り、二人でコンビニを出る。
「高良ナニ言ってんの?お菓子の大人買いなんてそうそう出来ないんだよ。今日だったら、母さんにしっかり代金の請求できるしさっ!」
「あっ、な~るほど。そっかそっか、佐久ちゃんしっかり者だね。いい嫁さんになるよ」
「あはは。高良がお嫁に貰ってくれるんだ?」
「え…?」
思わず立ち止まり佐久也を見る。
いつもはサラリと流す冗談。
でも、つい意識してしまった。
佐久也は俺の表情で、自分の発言が急に恥ずかしくなったらしく、一気に赤面する。
想いが通じたとたんに、いつも冗談だったことがむず痒い、くすぐったさを含むようになった。
俺は佐久也の頭を手のひらで覆うと、撫でてそっと引き寄せる。
「いつでも、嫁に来い!」
佐久也は真っ赤な顔のまま、そっぽを向く。
「やっぱ、今のナシ。高良が嫁に来い!」
どっちが”嫁”か、なんてどうでもいいことにこだわって、俺と張り合おうとするところがなんとも可愛い。
「わかった、俺が嫁に行く。だから、幸せにしろ!」
「えっ!?」
いつもなら、そこで俺がさらに佐久也が必死に張り合うような展開に持って行くところだけど、今回はあえて逆を言ってみる。
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