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よい子にサンタはやって来る? 7
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「鈍いなぁ…」
「………?」
ちょっとでもお酒が入った状態で、今みたいな状況だと確実に理性が飛ぶ。
だから、去年は必死に飲んで深い眠りに落ちるように計画的に泥酔した。
でも今年は、絶対寝落ちる訳にはいかない!って思ってた。
だから、早々に酔って寝落ちたふりをした。
俺は、佐久也に覆い被さると啄むようにキスをする。
「こういうこと」
言って、今度は深く唇を重ねた。
「んっ…」
トレーナーの中に手を滑り込ませ、佐久也の肌に触れる。
「ちょっ、待った!ダメだから」
佐久也が慌てて俺の手を掴む。
「なんで?」
「だっ…だって……サンタ!」
「は…?」
「父さんと母さんがプレゼント持って来る!」
俺たちは『クリスマスプレゼントはサンタクロースが持って来る』と、教えられた。
それは、幼かった俺たち相庭姉弟が、遠慮することなく本当に欲しいものをリクエスト出来るようにと…古賀の両親が配慮してくれていたのだと思う。
だから、佐久也も俺たちと平等に、クリスマスはサンタからのプレゼント以外には、もらったことは無いはずだ。
俺達は、分け隔てなく本当の姉弟の様に愛情を受け育てられた。
「……あぁ…。そっか…いらないのにな?」
「ひっどぉ…。親孝行だと思って付き合ってやんなよ」
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