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よい子にサンタはやって来る? 9
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「ひっどい言い草。せめて、”おじさん・おばさん”だろ!」
「あ~~もぅ…。俺、今日ほどサンタが来るのが待ち遠しい日は無いぞ」
「…なんでだよ?」
「目の前にサンタのプレゼントより欲しいものがあるのに、お預け食らってるから…」
言って、垂れた目を下げ、大きな口を引き結んでニヤリと笑う。
「不純だ…。待ってる理由がすっごく不純だ……」
「どこがだよ、純粋に待ち遠しいぞ。そして、さっさと帰ってしまえ!」
「ぷっ、ははは。やっぱり不純だ!そんな子の所にサンタは来ないぞ」
「うるさい!その口を塞いでやる」
俺は佐久也に、これでもかと言わんばかりにキスの雨を降らせた。
「うわぁっ。やめろよバカ高良!酒臭い!!」
俺達はじゃれ合い、はしゃいで夜を過ごした。
この夜サンタは、不純な子供にプレゼントしようかどうかと迷ったのか、なかなか現れず…。
結局俺達は、サンタの訪問を待たずして、夢見人となったのだった…。
『よい子にサンタはやって来る? 』END
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