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*日 常* 7
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「へぇ~~~、じゃあしょうがないなぁ。仕方が無いから”友達”してやるよ。その代わり、学園生活をエンジョイさせてくれよな!」
上杉は眉間に縦皺を刻んで、軽くにらむ。
「そういう事は自分で努力しろ!」
司はヘラリと笑顔を返した。
なんとなく解ってしまった。
なんだかんだ言っても上杉は自分をそれなりに楽しい生活に導いてくれるに違いない…。
一度手がけてしまったら最後まで放り出せない、彼はそういう性分だろう。
「え~~~、面倒臭いだろぉ」
「面倒臭いことを俺にさせるな。俺は、すっげぇ不愉快だ!」
言う割りに、ちっとも不愉快そうに見えない顔で上杉は笑う。
だから、司もお褒めいただいた極上の笑みで返す。
「そぉか? 俺はめっちゃ愉快だぞ」
これから始まる、“退屈な日常”より“ちょっとは退屈じゃない日常”を思うと、司はとても愉快だった。
『*日 常*』END
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