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「今朝、お前が言った事は認めてやる」
不遜な物言いをする瀧澤は無表情に近い怒りの顔で、由良は戸惑った。
瀧澤が指す『今朝』の意味も分からなかったからだ。
だが、そんな由良の内心を察する瀧澤は、細くしなやかな腰を腕に巻きつけるように引き寄せながら教えてやった。
「お前に俺の理想を押し付けてた」
真顔で告げられ、由良は息を呑む。正直な話、どう答えればいいのか分からない。
「ぶっちゃけ、理想像とかなりかけ離れ過ぎてて、お前に本当に惚れてるのか分からなくなった。だけど、お前に執着はある」
「………は?」
「処女じゃなくてガッカリしたっつってんだよ!」
全く意味が分からないと顔を歪めた由良に瀧澤が怒号を放ちながら、噛み付くようなキスをした。
「っんぅ……んんっ!」
いきなりのキスに手を振り上げて抵抗しようとしたが、難なくその手を押さえつけられる。身を翻し逃げようとするものの、がっちりと腰を掴まれ、それも阻まれた。
「なっ……、やめっ!」
慣れた手つきでカチャカチャとベルトを外され、由良は真っ赤な顔で慌てる。
がむしゃらに暴れて瀧澤の腕の中から逃れようとした時、足を払われ視界が一転した。
ドンッと背中を床に打ち付けられ、呼吸が一瞬詰まり、何が起きたのか混乱する。
「カマトトぶってんじゃねーよ。他の奴で経験済みなんだろ?どんな風に乱れたのか俺に確認させろ」
真上で自分を見下ろす冷淡な美しい顔が瀧澤だと由良は判断した時、恐怖で身が竦んだ。
そんな由良を冷たい瞳で一瞥すると、瀧澤は唇の端を上げ、自身の欲望をぶつけられる事に興奮した。
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