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商品 4
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「うんうん、話が早くて助かるね。実はここの専属の闇医者がつい先日事故にあってしまってね、その医者が復活するまでの代わりを探しているところなんだよ」
「俺は専属の医者にはならねぇぞ」
「わかっているさ。まあせいぜい1ヶ月くらいのものだよ。もちろん報酬も十分に出そう」
オーナーはニコニコ機械的な表情を貼り付けたまま隣のスーツ男に視線を移すと、そいつは分厚い封筒を机に置いて中身を見せた。
束になった札が顔を出す。
「50だ。君が1回仕事をしてくれるごとに50出そう」
基本的に闇医者の仕事は内容にもよるが、だいたい3~40万だ。
少し考えて首を振った。
「100だ」
「はは、君ほどとなるとやはり高いな。良いだろう」
スーツ男がもうひとつ封筒を机に置く。
「これは前金だ。持っていくといい」
ずっとニコニコして何を考えているのかわからないが、金を受け取ったらその分の仕事はするのが俺のポリシーだ。
金を受け取り、部屋を後にした。
部屋の前で待っていた眼鏡の男が、 またエレベーターまで案内する。
「なあ、ちょっと見てってもいいか?」
ちょっとした興味でどんな子供が商品なっているのか気になってそう聞くと、眼鏡は振り返り「ええ、どうぞ」と無機質に言った。
迷路のような長い廊下を”商品”を見て歩く。
ある程度見てわかったのは、子供は5歳から20歳くらいまでの年齢の子が多く美男美女ばかり。50人ほどはいただろうか。
怪我や出血の目立つ子も何人かいて、確かにこれは闇医者がいないとやっていけないだろうなと納得する。
その時廊下の先に一つだけ他の檻とは離れたところにある檻を見つけた。
「あの檻はなんだ?」
「あれは商品ではありませんよ。廃棄品です」
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