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名前 15
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しばらく待ってみても頑なに喋ろうとしない。
そして俺を見ると、なんでもないというように首を振った。
「あっそ、じゃあ何かあったら言えよ」
「ん…」
素直に返事はするが、何を考えているのかさっぱり分からない。
せめてもう少し表情があればな。
今日はオフだからこいつの生活用品でも買ってこようかと考えていると、滅多に鳴らないインターホンが鳴った。
そいつは初めて聞くその音にピク、と反応する。
少しだけ瞬きが増えた。
そいつの頭を軽くポンポン叩いて大丈夫だと伝えると、モニターを確認しに玄関へ行った。
モニターに映るのは金髪。
見知った顔だったからオートロックを解除すると、数分もしない内に部屋のインターホンも鳴った。
扉を開けて中へ入れると、金髪の男、泉名 志樹(いずな しき)は「シャワー借りるよ」と勝手に浴室に入っていく。
そして5分もせず出てきて「酒ある?」なんて図々しいことを言いだす。
「人の家を銭湯がわりにすんじゃねえ。何しに来たんだよ」
「んー?ここの近くで仕事してたから、ついでにあんたに借りたもの返そうと思って」
そう言って袋に入った粉状のものを渡される。
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