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名前 16
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志樹は情報屋で、俺が闇医者をやり始めた頃からの知り合いだ。
持ち前の綺麗な女顔を活かして、潜入捜査で相手の情報を盗むのを仕事にしている。
その仕事で使う薬品を借りに来ることもたまにある。
前回強めの睡眠薬が欲しいと言われ、渡したものの残りを返しに来たらしい。
「ちょっとベット貸してくれない?眠い」
「無理に決まってんだろ」
気だるげに欠伸をして、湿った髪を耳にかける姿をは同性から見ても目を奪われる程色っぽい。
まあ、長い付き合いで志樹の性格を知っている俺は、全く何も感じないけれど。
「ふぅん……それってアレがいるから?」
目を細めて俺の背後を見る志樹の視線の先を追って振り返ると、寝室からこちらを震えながら覗いている奴がいた。
なぜ出てきたのか知らないが、明らかに志樹を見て怯えている。
「どうした?何か用か?」
「………………」
「ふふ、流ってペットとか飼うタイプだったんだ?意外」
明らかに違うと分かっている口調でクスクスからかう。
否定するのもめんどくさくて、視線で「うるさい」と伝えても慣れている志樹は別段気にした様子もない。
「可愛い子だね。おいで」
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