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記憶 6
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「シロ?」
「………っ」
…っ!バレた、
じっとしていなかったこと、バレた、見られた、
どうしよう、怒られる、どうしよう………。
「顔色悪いな、また吐きそうか?」
震えながら何とか頭を振る。
イカリさんの顔を見れなくて、俯いたままこれから何をされるのか考えると、体は冷えきっているのに嫌な汗が浮かんだ。
「服も着替えた方がいいな。ついでにシャワーでも浴びてくるか?」
俺の汗だくな服を見てそう言ったイカリさんは、部屋を出ていった時に持ってきたタオルを、パサっと俺の頭にかけた。
一瞬驚いたけれど、それ以外何もしてこないイカリさんに混乱する。
「………?お、おこ…らない…………?」
「あ?なんで?」
イカリさんが顔をしかめたのを見て反射的に肩が跳ねた。
な、"なんで"……?なんでって………なんで?
「おれ……じっと、してなかった………」
「はあ?そんな事で怒るかよ…………ほら来い、どうせその様子じゃ一人で風呂なんか入れないだろ」
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