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温もり 3
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「昔この真代って子調べた時には何も情報が出てこなかったけど、チビちゃんの事探ってたら出てきたからついでにサービスしてあげる」
「…………双子って事だよな」
「そうなるね。まあ僕はもう帰るから後はゆっくりチビちゃんと読みなよ」
それじゃ、と帰り際にシロの額をつついていった。
「あ、そうだ」
玄関を出る直前に思い出したように振り返る。
「真代くんの今の居場所、知りたかったらいつでも連絡してきな。特別価格で教えてあげる」
それだけ言い残して扉を閉めた。
マシロの居場所か。
出会った時と何も変わらないマシロの写真。
その下にはシロと全く同じ生年月日と基本的な情報しか書かれていなかった。
もっと知りたいならマシロに会って直接聞けってか。
「チッ……余計なことを」
マシロが今どこで何をしていようと俺には関係ない。
自分と同じ顔がニコニコ笑っている写真を不思議そうに眺めるシロ。
何となく複雑な気持ちになってシロの情報が載っているページに戻した。
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