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距離 13
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眠って数時間経った頃、朝方にまたシロから電話がかかってきた。
意外にもよくかけてくる。
あいつの事だから何かあっても電話してこなそうだな、なんて思っていたのに。
まだ覚醒しきってない意識の中、電話に出た。
「………今度はなんだ」
返信はなく、代わりに短く息を吸う音が聞こえた。
『夢……みた……』
「怖い夢か?」
『んん、違う。イカリさん……の、ゆめ』
ああ、眠る直前まで電話をしていたから、そのせいで俺の夢を見てしまったんだろうな。
どんな夢か知らないが、わざわざそんな事を伝えるためだけに電話してきた訳ではないだろう。
『イカリさんのゆめ、見たら……からだ、へん、なった』
「はあ?」
『じんじん、する。へん』
触ってないのに熱い、と困ったような声に吐息が混じっている。
晴天が眩しい朝っぱらからなんつー電話してきやがる。
この様子じゃ、かなり前から我慢していて、どうにもならないから俺に電話してきたってのが流れっぽいな。
まあ、自慰の仕方なんて教えてないからな。
朝一番のでかいため息が落ちた。
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