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マシロ 7
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イカリさんが俺の胸に手を置いて「速いな」と笑う。
この勝手に暴れまくる心臓の事を言っているのだと気づいて、恥ずかしさで気絶してしまいそうだった。
「ぅ、やっ……やだ………!」
「はいはい、じゃあ俺からは何もしねぇよ。お前のしたいようにしろ」
何がおかしいのか、くつくつ笑って楽しそうなイカリさんに頭の中がこんがらがっていく。
し、したいように………?したいようにするってなに……?
俺を上から覗くような体勢だったイカリさんが、ごろんと隣に転がった。
横目で俺を見る。
「はいどうぞ」って言われているみたい。
近くにいるだけでおかしくなりそうだ。
できるだけ距離を取りたくてモゾモゾと端へ移動する。
「ストップ。それ以上は落ちるから下がるな」
「…………ん」
「なんだよ、近くにいたくねぇってことか?」
そう、なんだけど。なんかちがうような………?
自分でも何がしたいのか分かってなくて、曖昧に首を傾げることしかできない。
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