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別れ 2
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「なになに〜?お兄さんの話?僕も気になるー」
イズナさんは嬉しい言葉をたくさん言ってくれるから、時間が経てば少し慣れてくる。
けど、マシロさんはまだ怖いまま。
椅子から蹴落とされてからは何もしてこない。寧ろ優しくしてくれているくらいだ。
冷蔵庫にあったプリンもくれたし、打った頭も痕になるといけないからと氷袋も作ってくれた。
プリンはたぶん、元々俺のだけど。
怖くてマシロさんが動く度ビクビクしてた俺に「ごめんね」って苦い顔して笑ってた。
マシロさんは怖い人だけど、きっと酷い人じゃない。
「お兄さんってどうやって口説くの?見た感じお兄さんの方がゾッコンって感じだったけど!」
身を乗り出してきたマシロさんにビクッと揺れて後ずさる。
くどく………ぞっこ……?
「こら、あんまり近付いたら流がうるさいからダメ」
「え〜、ひなたくんセコム多すぎ……」
「ま、それはそうと、流がどういう風にシロちゃんに接してるのか僕も興味あるな」
「でっしょ〜!?あのお兄さんがデレデレしてるとことか、ぶふっ……想像できな、んふ……っ」
「しっかり想像出来てるじゃない。その数倍はベタ惚れだと思うよ」
「ぶファッ……!」
な、なんだろう………なんだろうこの感じ……。
「もう好きくらい言われてんでしょ?」
「えっ、もうそんな段階!?聞いてない!えっちは?えっちした?」
「そりゃしてるでしょ。手早そうだし、流」
「うそ〜〜〜っ!!」
なんだか、すごく………、
逃げ出したい………!
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