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帰る場所 19
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その時カチャリと扉が開いてハラセさんが入ってくると、マシロさんはパッと雰囲気を変えてそばにいった。
「遅くなってすまないね。ここ最近は身の回りの世話を別の子がしてくれていたものだから、どこに何があるのかイマイチ把握していなくてね」
こんなものしかなかったと言いながら、マシロさんの手にいくつかの飴をころころ乗せる。
「え〜、僕甘いもの好きじゃないんだけど〜」
そう言いながらもしっかりポケットに収めている。
「でもいいよ、お礼してあげる」
ハラセさんの首に手を回すのを見て、今からそういう事をするのだと理解した。
今までも他の誰かがしている行為を目の前で見ることはあった。
俺がいた商品の管理所は、新しく商品となった子供に職員が性行為を教え込む場面を見るのは珍しくなかったから。
自分がされている時は何も感じないけれど、他の人がされているのを見るのは、何故か胃の中が重くなるような気がしてあまり目を合わせないようにしていた。
この部屋はどこに視線を動かしても2人の動きが鏡に反射して見えてしまう。
ハラセさんの手がマシロさんの服に忍び込み、それに応えるようにマシロさんも片手で器用にハラセさんのベルトを外していく。
どこに視線を置いていいのかわからず迷っていると、ある鏡に目が止まった。
ハラセさんの後ろにある鏡。そこに写ったキラリと光るものに目を疑う。
ハラセさんの首に回された手に握られているそれはどう見ても銀のナイフで、マシロさんがそのナイフを振り上げるのが見えて息が止まった。
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