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いつものことですが(リヴァイ班)
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ループパロ、まだ次席に甘んじていた頃のエレンの話。
………………………………………………
「おーいエレン!ちょっと降りて来いよー!」
とある日。日課である掃除を終え、換気をしようと窓を開放した時、中庭にいるエルドさんから声がかかった。なんだろうと首を傾げつつ、今行きます!と元気良く返事をし、急いで中庭に駆け降りた。
「おーエレン、早かったな!」
「エルドさん、グンタさんもいらっしゃったんですか!」
「おう。なぁエレン、ちょっと手合わせしてみないか?」
「…手合わせ、ですか」
俺は馬鹿にされるのが嫌だったから、対人格闘訓練の成績は意地で次席を獲得した。ミカサには…悔しいが、勝てる気はしていない。いずれは勝つが。絶対勝つけど。勝つつもりです。
話が逸れたが、つまりは対人格闘については俺も自信があるということだ。2人は資料に目を通したのか、誰かから聞いたのか、恐らくは前者であろうが何かでそのことを知ったらしく、よしじゃあ訓練も兼ねて手合わせしてみよう、先輩の意地見せてやるぜ、とまぁこんな感じのノリで発言したらしい。
丁度掃除も終わったことだし、これからスケジュールでは休憩の時間に入る。ならば問題ないだろうと、先輩に訓練してもらうことを嬉しく感じつつ、二つ返事で承諾した。
「……お前、エレン。それ、どこで習ったんだよ…」
「…本当、噂通り兵長にそっくりだ…。」
エルドさんに足払いをかけ、グンタさんを投げ飛ばして地に伏したところ、ぐったりしたような声でお褒めの言葉を賜った。
苦笑しつつありがとうございます、と告げると、丁度休憩の時間は終わりを迎えていた。2人の手を取り立ち上がらせ、ふと周りを見てみたとき。兵長がこちらに向かって来ているのが目に入ったため、急ぎ土を払って敬礼をする。
「いい、楽にしろ。…おいエルドとグンタ、特別に対人格闘の訓練をしてやる。新兵に負けるとは情けない」
「も、申し訳ありませっ…!しかしエレンはあの精鋭ぞろいで有名な104期の、それも希代の天才と謳われる…」
「言い訳はいい、さっさと構えろ」
「え、嘘、……ぎゃあぁぁぁあぁぁあぁぁあ!!」
俺は、なにも、見ていない。
今日は、書庫の整理をして、地下の掃除をして、それから訓練をした。
それだけ。
それ、だけ。
……………………………………………………
エルドさんグンタさんこんな扱いでごめんなさい!笑
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