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1 僕らの関係に終わりを告げるのは
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「慧都(けいと)!」
「ん…?」
講義が終わり、教室を出た所で声をかけられた。
振り返るとそこには、高校からの知り合いである壱椰(いちや)が手を上げながらこちらへ向かって来ていた。
「今日さ〜△△女子大の子達と合コンがあるんだけど、来れない?」
「合コン?」
「そう、合コン。急遽友達が来れなくなってさー」
「うん、いいよ」
「だよな〜ごめん、急に…ってえっ!?いいのかよ!?」
落ち込んだトーンで話し出したと思ったら、今度は大きな声を出して驚いた。
「ちょっと、静かにして」
「あ、ごめん…いや、絶対断られると思ってたから驚いて…」
「断ってもいいなら断るけど」
「いやいやダメ!お願い!来て!」
「ふっ、分かったよ」
僕が頷くと壱椰は笑って手を合わせた。
「慧都この後講義ある?」
「ないよ」
「あーそっか。俺一限残ってて…終わったら連絡するから、適当にどっかで待っててくれない?」
「了解」
「じゃあ俺行くわ!帰んなよ!」
「分かったから早く行きなよ」
しっしっと払うような仕草で壱椰を送り出した。
さて…
どこで待ってようかな。
レポートの提出もあるし、パソコンのある教室に行こうかな…
図書館…は、いつもいっぱいだからな…
あーでもこの時間なら空いてるかな?
行くだけ行ってみようと思い図書館に向かうと、奥のパソコンが一台空いていた。
僕は奥まで行き設置された椅子に座って、パソコンを立ち上げ鞄からUSBを取り出せばパソコンに繋げてレポートに手をつけ始めた。
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