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どんな思いで、俺に諦めろなんて言ってるのだろうか。
慧都は本当に俺のことをずっとここに閉じ込めておくつもりなのか。
俺には分からない。
でも、キスもセックスも正直慣れてきているそんな自分が嫌だ。
慧都のことを、そういう意味で好きになっていないのだから。
こんな流される状況、良くない。
そう思うのに、何かしてあげたいと思うのは、慧都を可哀想だと思ってるから?
こんなことをしなきゃ俺のことを手に入れられない、間違った道を進んでまで俺に固執してるから?
「慧都はどうして俺のことを好きなんだ…」
「それに理由は必要?」
いつの間にか寝室まで来ていた慧都に問われる。
「……」
「壱椰が必要だっていうなら言うよ?」
「…お前は可哀想なやつだ」
「え?」
俺が思ったことを言うと、キョトンとした表情で俺を見返す。
「可哀想だと言った」
「どうして?」
「…だって、こうしなきゃ俺のことを繋ぎとめられないと思ったんだろ?こんな普通じゃないこと。お前は普通じゃない」
「……その通りだよ。今までの僕のままじゃ、無理だと思った。普通じゃないってことくらい分かってるよ」
慧都は少しずつ近づいてくる。
やばい、怒らせたかもしれない。
「慧都…」
「それじゃあさ壱椰、僕と普通じゃないことしようか」
「慧都、…いっ…!」
ベッドの上で後退ろうとしたら、繋がれた鎖を引っ張られベッドから落ちた。
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