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そうこの私立琳瑶学園には珍しい制度がある。
それは学年で成績が良くかつ学校への寄付金、家柄、容姿の良い者たち30人から選ばれるAクラスの中でも上位5名だけが得られる特権が存在することである。
これは毎回長期休み前に行われる試験で決定する。滅多にこの順位が変わることはないけれど。
ちなみにこの制度は中学から始まっていて俺たちは中学から変わることなく特権生徒だ。
特権について詳しくあげたらキリがないけど例えば5人だけとその者が許した人にしか入れない自由に使っていいバカでかいハウスが与えられたり、授業は出ても出なくても良かったり、自分家で雇っている使用人だったりを連れてきても良かったり...
まあ要するに何をしても、なにも言われないってことかな。
学校もこれだけの経済力や影響力を持った生徒を敵に回したくないんだろう。
俺たち2人はその5人の中入っていて特別感が出てしまっているからか、それぞれのファンクラブがあるほどだ。
「伊織クラスかハウスどっち行く?」
「んー初日くらい教室行こうかな」
あまり顔出さないのもなんのために学校きてるかわからないしね。
学園内にも咲きほこる桜の並木道を通りながら今日どう過ごすのか考える。
「わかったじゃあ他の3人にもそう連絡しとくね」
「ありがとう柊」
─────それにしても校舎広過ぎ…歩いても歩いてもつかないってどうなってるの。休み中ほとんど動いてなかったから体力が、、
「伊織大丈夫?また体力落ちたの。
あっそうだ抱っこしてあげようか?」
ニコッ
はぁ…なにを急に言い出すかと思えばこんな人前でしたらさらに注目されちゃうじゃん
「大丈夫、もうちょっとだし、、」
───────ガラガラ
「いお!」
ドンッ
「んっ、おはよ空良、久しぶり」
ドアを開けた瞬間勢いよく抱きついてくるこの大きい犬感懐かしいな。今絶対見えない尻尾ぶんぶん振ってる。
柊が後ろから支えてくれてなかったら衝撃に耐えられてなかったけど。
「おい、空良いきなり抱きついたら危ねぇだろ柊いなかったら今頃伊織ぶっ倒れてたぞ」
「千隼もおはよー」
「あぁ」
ふふ、相変わらずぶっきらぼうだな千隼は
「ほんっと無駄に賑やかだよねー」
椅子にまたがってゲームしてる朔夜はまた見事なほどに制服を着くづしてる
「朔夜おはよう元気だった?」
「もっちろんちょー元気」
スマホ片手にピースしてくる。
チャラい見た目通り中身もチャラいな
まあそれでこそ朔夜なんだけど
でもよかったみんな元気そうだ
「空良悪いけどそろそろ伊織を座らせてあげて少し疲れてるっぽいから」
ピクッ
俺を見つめて少し残念そうにしたけどすぐ何かを思いついたような顔になった
「うわっ!」
「・・・こうすれば大丈夫」
いや確かに座ってるけど、、空良の膝の上に。
後ろからすんすん俺の匂いを嗅ぐのだけはやめて欲しいけどちょっとかわいい
「ソラは犬か!」
「朔夜の言う通りだ。お前そんなんでよく休み中生きてたな」
「、、たくさん我慢したから」
「ふふ、いい子いい子」
小さな子どもをあやすように頭を撫でる。
俺もみんなに会いたかったよ…
あの家には長く居たくなかったから。
それからたわいもない話をしてたらいつの間にかホームルームの時間になっていた。
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