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「はい、さっさと席に着けーホームルーム始めるから」
「三澄先生A組の担任なの!?」
「キャー嬉しすぎる」「先生抱いてー」
「えっ?」
先生が入ってきた途端出た黄色い歓声にびっくりする。
「お前らうるさいぞー」
そう適当に返事をしながら黒板に自分名前を書いていった。それにしてもすごい人気だな。
「あの人有名なの?」
高校から教師陣全員変わるはずだけどなんでみんな知ってるんだろう
「イオリ知らないの?三澄錬(みすみれん)、数学教師。
学校内でいっちばんイケメンて言われてて人気ある先生だよー」
朔夜が驚いたような顔で教えてくれた。
確かに言われてみれば長身のすらっとした体型にあの小顔。通った鼻筋、形のいい唇に少し切長の二重、
なるほどこれはモテるのかもしれない…
つい先生の顔をまじまじと見つめていたら
目があってしまった。
すると綺麗な瞳が緩く弧を描く。
「そこ本当仲がいいんだな」
ふっと笑いながら先生が俺たちに話しかけてきた。
珍しいな大抵の先生達は俺たちに遠慮して話しかけてこないから
「はい。仲良いですよ俺たち」
それに柊がこれでもかってくらいの笑顔で答えた。少し笑顔が黒いのは気のせいかな。
あれ?千隼も怖い顔がもっと怖くなってる。
空良なんて抱きしめる力もっと強くなってるし、なんならちょっと痛いよ?
怖い顔を向けられてるのに変わることのない涼しい笑顔で先生は「そうか」とだけ答えてきた。
「空良どうしたのそんなに強く抱きしめて」
手を後ろに回し頭を撫でながら聞く
「、、あの人いおのこと…ずっとみてた…」
俺の首に顔を埋めながらポツポツと呟く。
確かに目はあったけどそれは俺が見すぎたせいなわけで、そんな見られてなかったと思うけど
「空良の気のせいだと思うけどなー」
「、そんなことない、、」
珍しいな空良がこんな言ってくるなんて。
相変わらず生徒の歓声やら質問やらを適当にあしらいながら必要事項を言ってる先生を改めて見て昔参加したパーティーにいた人だと思い出した。
直接話したことはないし紹介も受けなかったけどあのパーティーにいたってことは大企業のご子息とかだろう。
なんでこんなところで教師なんてしてるのかな。
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