アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
4
-
高校生活初日といってもほぼ中学からの持ち上がりだから軽い自己紹介と明日からの流れの確認程度しかすることはなく、二時間弱で終わってしまった。
「みんなこれからどうするのー?
ボクはすぐ帰るけど」
朔夜が荷物をまとめながら話しかけてきた
「俺も今日は病院のほうに顔を出さないといけないから少ししたら帰るよ」
柊の家は有名な総合病院を経営している。他にも経営してるけど、今の内からやる事は色々あるんだろう。
「空良と千隼はどうするの?」
空良達も結構忙しいはずだから今日はもう帰らないといけないかもしれない
「おれも、、今日は仕事手伝わないと、ごめんね、、いお」
今すぐにってわけではないと付け加えて擦り寄ってくる。
「あー俺は今日すぐ下っ端共の稽古だからな帰んねえと。」
流石裏社会のボス、、
「、そっかじゃあみんな頑張ってね」
4人とも有名な企業の跡取りとかだからこういう日も少なくない。
「伊織はどうするの?やっぱ残る?」
不安そうに柊が近づいてくる
「うん、傑が今日は16時まで学校いて大丈夫って言ってたから」
傑はいつもできるだけ家にいなくていいように時間設定をしてくれる。ほんとにありがたいよ。
「そっか…じゃあ少し時間に余裕ある俺と空良でハウスまで送ってくよ。何かあったらやだしね」
コクンと賛成するように空良も頷く
「心配性だね二人とも」
そんなことないとみんなが反論してきて少しあったかい気持ちになる
「お前中学んときもめんどくせえ奴らに絡まれてただろうが」
コツンと千隼にデコピンされる。鍛えてるから結構痛いんだよ千隼のデコピン。
たしかにそんなこともあったけど…
「て、うわ!やばもうこんな時間今すぐ行かないと。じゃあみんなまた明日ねー!」
「悪い俺もだ。じゃあ伊織のことは任せたからな」
「うん、気をつけてね二人とも」
バイバイと手を振ると颯爽と教室から出て行ってしまった。
「それじゃあ俺たちもハウスまで行こうか」
当然のように俺の鞄を持って柊が立ち上がる。
「俺ちゃんと自分で持つよ」
申し訳ない気持ちで返してもらおうと空良の膝から降りる。
「気にしなくていいよ、俺が持ちたいだけだから」
軽く頭を撫でられて流されてしまった。
柊はいつもこうやって俺に優しくしてくれる。
でもそれがたまに怖くなる、都合のいい夢を見てるんじゃないかって。
「、いおそんな顔しないで、大丈夫だから…」
空良が顔を覗き込むように声をかけてくる。
ああ、また気を使わせてしまった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
5 / 14