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7 side三澄
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Side三澄
新学期、今年は一年A組を担当することになった、それは同時にあの五人の担任になることを意味している
名簿を見ると『有栖伊織』の名がそこにはあった。
ずっと会いたいと思っていた少年。
あの人形のような面持ちだった少年。年相応の行動を取らず大人達の相手をしている姿に自然と興味が引かれていた。
そんな昔石油会社社長の開いた派手なパーティーで目にしたあいつにこんな形で再開できるとは思っても見なかった
あいつら中等部でも相当な人気だったし、敷地が広いといっても中等部と高等部は比較的近い。
元々目にする機会は多かったがいざ担任をするとなると変な感じだ
教室に入ると奥の方に他四人に守られるように座ってるあいつがいた。
昔から変わらない薄いクリーム色の髪に白い肌、学校一可愛いと噂されるだけはある。
初日から元気な生徒たちを軽くあしらいながら自己紹介や軽い連絡事項を終わらせる
途中有栖と目があい五人の密着度に思わず話しかけた。すると伊織以外の四人に敵意むき出しで見られてしまった
みんな有栖を溺愛ってことか。
とうの本人はなんで俺が睨まれてるか全くわかってないようで椎奈に強く抱きしめられて少し苦しそうに話していた。
話が一通り終わり今日の予定は終了した。
生徒たちに囲まれて質問攻めにあっている間に彼らは消えてしまっていた。
「先生彼女いるんですかー?」
上目遣いで腕に絡みついてくる生徒に少し嫌悪感を抱くが決して生徒が嫌いなわけではない。
むしろ一回りくらい離れてるこいつらはただの可愛い生徒としか思わない
「いやいないな」
「じゃあ僕先生の彼女に立候補していいー?」
「ふっ、俺は生徒とは付き合わねーよ」
言ってきたやつの頭を軽く小突くと唇を尖らせ拗ねたそぶりをする
「ちぇーやっぱ全然相手にされないってほんとなんだー」
それから適当に質問をあしらい私物と化している数学準備室に戻る。
流石金持ち学校というべきか教師一人一人専用の準備室が割り当てられている。
夕方になりそろそろ帰ろうとコーヒー片手に教師専用駐車場に向かう途中二年の奴らに囲まれている生徒がいた。
中心にいるのは、、有栖か?
首を突っ込む前に少し様子を見ていると有栖は抵抗するどころか固まってあまり気にした様子もなくなされるがままになっていた
自分の身が危ないのに抵抗しない奴がいるのか?連れられそうになるあいつが見るに耐えなくなり声をかけた。いつも以上に声が低くなった理由は分らないが。
「おいお前らなにしてる」
「、三澄…先生」
なんでここにと言わんばかりの
驚きの目で見られた
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