アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
* Scent.1 *
-
装いを崩していない、初老の男が立花への乱暴を窘める。
この集まりで年長の男──仁居は立花を抱いた初めての客だった。
仁居はいつも新顔に立花を抱かせてから、最後にたっぷりと道具と薬を使って立花の身体を虐め抜くのだ。
上質なツイードのジャケットを椅子にかけ、仁居は若い男を退かせる。
能力の高いアルファの中でも、階級というものが存在し、同列の者でさえも従えることが出来るのだ。
立花はこの男が嫌いだ。
大抵のアルファはセックスをして満足すれば終わりなのに、仁居はオメガの身体に快楽を刷り込ませようとする。
「随分汚れてしまったね、立花。だが、まだ抱かれ足りないだろう?」
「ひ……うぅ。あっ、あ、あぁ……」
つんと尖った乳首を指先で弾いたり摘まんだりしながら、立花に問いかける。
そうされてもむずむずするだけだったそこも、仁居によって感じる場所に変えられてしまった。
「も……出ちゃうっ。あ、あっ、やああぁ」
達しそうになると手をぴたりと止められて、それを何度も繰り返される。
立花の放出するフェロモンの濃度はより濃くなるが、今この場でアルファ達を統率しているのは階級の高い仁居だ。
その最も地位の高いアルファに今から抱かれる自身を想像して、後孔をじとりと濡らした。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
12 / 263