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* Scent.4 *
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初めての発情期以来、義母が家にいなくなると瑛智に抱かれるようになった。
嫌でも逃げ出したくても、立花には他に帰る場所も、匿ってくれる人もいない。
最初のうちは人目を忍んで、発情期を越える度に絶望的な飢えに堪えきれなくなって立花のほうから抱いてください、とせがむようになると、瑛智は手段を選ばずにセックスをする。
快楽を与えられることと引き換えに、男を悦ばせる様々な技巧を教えられた。
男色の気のない”お客様"も、立花が奉仕すればたちまちオメガの身体の虜になる。客をとるようになったのは、義務教育を終えた頃くらいだった。
じわり、と嫌な感触を伝えながら、服の下で汗が流れていく。
男と交わった後はいつもこうだ。
発情期には程遠いが、身体は怠く重く、男に抱かれている自分しか考えられなくなる。
涼風に抱かれてから、もう何日もずっと、後孔を弄ってはこみ上げる熱を慰めていた。
さらに深くへと張り型を埋めていくと、快楽が増幅する場所にちょうど突き当たる。
──いきたい……涼風さんので、もう1度……。
ベッドの端に放り出していたスマートフォンが不意に震えて、着信を知らせる。
立花はおろそかになっていた手を止めて、光る画面を覗いた。
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