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* Scent.6 *
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「や、あぁっ。あ、あぁ……いっちゃう……ひ、あ、あぁ……!」
極めそうになると、激しい抽挿がぴたりと止む。
手枷を後ろ手に嵌められた状態では、身体を揺することしか出来ない。
しかし、それだけでは再び絶頂の際まで辿り着けなかった。
取るに足らない微弱な快楽は、麻痺毒のように立花の身体をじわじわと蝕んでいく。
「ひっ、うう……あ。や、いきたい……いかせてぇ……。こんなの……っ、続けたら……だめ……だめになっちゃうの……」
この苦しみを終わらせるには、この男に縋る他ないのだ。
「もっと気持ちよくなりたいだろう? どうすればいいのかは分かるね?」
「いや……おねが……もう、許して……。これから、言うこと聞くから……!」
「私が聞きたいのはそれじゃないよ。いい子になれないのなら、仕方ないね」
びくびくと全身を震わせながら大理石の床の上で、不自由ながらも瑛智の足元まで這い寄る。
思考の飛んだ立花は卑猥な言葉を躊躇うことなく口にするが、無反応だった。
脇腹を蹴り上げて立花を檻の中へ押し込むと、外側から鍵をかけて瑛智は部屋から出ていってしまう。
後ろが、満たされていなくて寂しい。
昂っている自身を自らの手で慰めることすら出来ない。
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