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帰りの電車でも美玲はずっとイルカを眺めていた。
…そんなに嬉しいもんなんだ。お揃いって。
「へえ、ここが翔太くんの家か…ってここめちゃくちゃ高層ビルじゃない?!もしかしなくても翔太くんってお金持ちの家系?」
「うーん、そう?でもここは3個目の家だから…」
「3?!!…いやいや普通は家1個だから…」
「wまあいいだろ?そんなこと。早く入ろうぜ寒い」
「翔太くんってたまにずれてるとこあったけど家が原因だったかあ…」ボソッ
「ん?なんか言った?」
「いーえ!早く入ろっ!」
_がちゃ
…お、誰もいない。
「あれ、誰もいないの?なあんだー弟くんに会いたかったなあ」
「会うのは今度な、とりあえずなんか飲む?」
「あー、私甘いの苦手なんだよね。コーヒーとかある?」
「え、女子ってみんな甘いもの好きかと思ってた」
「それ偏見だよ?w 私、辛党なんだー」
「へー初めて知った」
…あれ、コーヒーってどこだっけ。
最近この家帰ってきてないからわかんねえ。
「翔太くん、目の前にあるやつじゃない?」
「え?あ、ほんとだ」
「…そういや翔太くん最近私の家に泊まりっぱだったけど帰ってないの?」
「ああ…うん」
_あいつといた所でだし…
もうあいつを“恋人”として見れないし。
ん?てか美玲とは“恋人”…なら蒼太との関係は…?
恋人?いや、違う。
じゃあ友達?…今更俺らの間に友情など無い。
じゃあ…なんなんだ?_
「翔太くん、弟くんと二人暮らしなんでしょ?もっと帰ってやりなよ、寂しがってるよ?」
「いーの、俺はあいつといるより美玲と居たいし」
「そ、それは嬉しいけど…」
「いや!でも寂しい思いしてると思うな、私も姉が居るんだけどね?お姉ちゃんに彼氏が出来た途端、家に帰ってこなくなって…本当に寂しかった。今はもう普通に仲良いけどね」
「そっか、兄弟ってそーゆうもん?」
「そーいうもん!!だから今日が終わったら弟くん甘やかしてあげなよ?」
「はいはい、今日が終わったらね」
そこからは他愛もない話をして_
「なあ美玲」
「んー?」
「抱きたい、寝室行こーぜ」
「ふふ、そーいうのは素直だよね。いいよ行こ」
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