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●●しないと出れられない部屋の巻⑼※
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もし仮に、天花の体と共に燃えがるとして、2人一緒ならそれもいいかなとチェシャは思う。
「…えへへ」
「?」
チェシャが微笑む。
「…ゆきちゃんの体、あったかい」
天花の血潮の流れる音が触れている面積が大きい分伝わる。
激しい体動と、興奮と、少しの年齢と…
荒い息遣いを天花は繰り返している。
「…ゆきちゃん?」
天花は性器を抜いてベットに寝転がる。
体の大きな天花が横になると、ベットが軋んだ。
「はぁ」
「…」
天花は仰向けに横になっているので、チェシャはうつ伏せのまま天花を見つめた。
「ゆきちゃん」
「なんだ」
ゴロンと寝転がって無言で二の腕を掴む。
天花はどうせチェシャの意図がわかっていないので、勝手に太い腕を開かせて、頭を強引に乗せる。
「まだ、中出しされてないよ」
「…」
真剣に主張するチェシャに言われるのがわかっていたのか、天花は自らの額の汗を腕で拭いながらいう。
「…別に、チェシャがイったんだからいいだろ」
「よくない」
「…」
蜂蜜色の瞳が攻めてくる。
「さっき、ゆきちゃんの精子飲んだけど、まだ中に出されないっ」
「そういう情緒のないことを大声で言うな」
「だって本当のことじゃん!」
チェシャは、プクッと両頬を膨らませている。
「じゃあ、ザーメ…」
「やめなさい」
モガっと手で口を塞がれる。
天花のゴツゴツした分厚い掌は熱かった。
すぐに天花は手を離した。
「なんで?!なんで出してくんないのっ!」
「…」
せがむチェシャに、天花は渋い表情を浮かべながら言う。
「…今、中に出したら帰るときどうすんだよ」
ゴムがあるわけじゃない。この先風呂が用意されているかもわからない。
そもそも、この部屋でのミッションは『①キス』だったはず。
唇を合わせるだけで、事が済んでいたと言うのに、体をつなげるとは、主催者も想定外だろう。ただ、寝かされるだけの用途で用意されていたはずのベットは、あまり丈夫とはいえずによく軋む。
「なに言ってんの」
天花は、体の向きを変えてチェシャの手をとった。
あまりこう言うことには、慣れていないのでかなりぎこちなかった。
「このシーツ、ボクの精子で汚れちゃってんのに、そんなくだらないこと気にするの?」
チェシャが、天花を絆して劣情を煽ろうとしているのはわかる。
これは、天花が培ってきてようやく、最近掴んだ勘だ。
だから、先にチェシャの両手を封じる。
「くだらなくはないだろ…」
「く だ ら な い」
口の形がはっきりわかるように言ったチェシャは続ける。
「あと、両手掴んだくらいじゃ、ボクは止められないよ」
「!?」
しかも、バレていた…
天花は少し恥ずかしかったが、なるべく顔に出さないようにした。
「思いっきり掴んでアザになるくらい強く押しつけないと…」
チェシャは、逆に天花の両手に自らの手を絡めて強く握る。
そして、器用に身を翻して天花の上に馬乗りになって見下ろす。
「それか、爪を食い込ませて血が滲んで骨を砕くほど握り潰すとか」
散々嫌な思いをして、さっきまで泣いていたのはお前だろうと天花は思う。
チェシャは、天花にそう言ってはいるものの表情には少しのトラウマが写っていた。
「はぁ」
天花は、目を閉じた。
そうやって自分の力ではどうやっても抗えない力でねじ伏せられた過去があるとチェシャに言われた天花は心をかき乱される。
「…そうか」
腹に何かを決めたように瞳を開いて、天花は、両手をあっさり離して上体を起こす。
「わっ」
天花はチェシャを仰向けに押し倒す。
「…ゆきちゃ、ん?」
天花の空気が変わった。
「チェシャの仕事での出来事は否定しないし、そこでどうなったとしても受け入れる覚悟はできている。…でも『せっくす』してる最中に捩伏せられた他の男を俺に押し付けるのは納得いかん」
「えっ…????!」
なになになんて??なんて言った??
とチェシャは、混乱と興奮と共に耳を疑った。
「んんんっ…!」
チェシャの後孔に強引に天花は性器をねじ込んだ。
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