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2022年霜月のとある日の巻❹※
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服が破れるか、破れないかギリギリで乱暴に服を脱がせあう。
急いでいるからか、焦れているからかは、もうわからない。
「ふ、っん、ぅん…はぁっ」
唇を貪りながら、刹那の時間も惜しむように何も言わない手がお互いの知る場所に伸びていく。
「ゆ、ゆきちゃんっ…はぅ、っん…」
天花の性器はすでに勃起していた。
久しぶりにみる重量感にチェシャの体が疼いて仕方がない。
「…何?」
「入れて」
服を脱がせ終わったところで、そんなに早くできるわけがない。
それとも、そんなに早く済ませなければ時間がないということなのだろうか…
「違うよ」
チェシャは、天花の手を掴んで自らの尻の方へと導く。
自然と近づいた天花の体はやっぱり熱かった。チェシャ耳元で、天花にいう。
「ボクが限界なの」
しかも、自分で後孔をほぐしているなんて…
天花はすでに緩んでローションで濡れているそこに驚いた。
「今日のは客の趣味じゃないよ。ボクが一人でしたの。ゆきちゃんが急に連絡なんてよこすから」
酷く抱いてしまった時の事を思い出して、天花は眉間に皺を寄せた。
チェシャはニヤニヤしながらいう。
「嫉妬した?…なんて言ったら酷くしてくれる?」
「アホか」
天花は、自分たちが脱いだ服の上にチェシャをゆっくり倒す。
「…いいのに、畳の上でしても」
「お前が辛いだろ」
「それがいいんじゃない」
また、碌でもないことを考えている顔をもう何回も見てきた。
「背中に畳の跡がつくなんて、夏休み中の盛った中学生みたいでしょ?ああ、もしくは田舎のおばあちゃん家の墓参りに行ったら優しいお寺のお坊さんにイタズラされちゃうとかかな?」
チェシャの妄言にはつくづく恐れ入る。
「どんな妄想なんだよ」
話している間に、押し入れから布団を取ろうかなと思って手を伸ばした天花の手に、ローションのボトルを持たせる。
そのローションは、前にこの部屋で使ったことのあるもので、すでに開封済みだった。確か、引き出しにしまってあったはずだったが…いつの間にか、チェシャが出したのだろう。
「ダメ、今日はここでする。ゆきちゃんと離れたくない」
「…」
チェシャは、蜂蜜色の瞳を熱っぽくして天花に向けてくる。
そして、ボトルの蓋を開ける。
「早くして、時間ない」
焦れたチェシャは、危なっかしい。
天花の嗜虐心を煽ってきて、歯止めが効かなくなりそうになる。
「…わかった」
理性を止めて何とか人であることを止めようとするのに、チェシャは人間の根本に眠っている太古の記憶を呼び覚ますかのように、獣の部分を暴こうとする。
「本当にいいんだな?」
「あと、ゴムもつけなくていい…つけたことないけど」
「…」
えへへ…
とチェシャは満足そうに笑った。
あえて言葉にされると、天花は最低な間男だと思う。
それさえも、チェシャにとっては興奮材料であり、天花が節度を持って反省しようとすると止める。何がしたいのか?と側からは思うだろうが、そうやって天花を振り回すのが目的なので、タチが悪い。
天花はローションを掌に垂らして馴染ませた後に、自らの性器を何度かしごいて纏わせる。ボトルの蓋を閉めてそばに置く。
「ふ、んぁっ…!!?」
「…」
チェシャの要望通りに後孔に性器をあてがって、腰をすすめる。
チェシャ自らが『自分でした』と言っていた通り、そこはしっかりとほぐれていて天花の性器を飲み込んでいった。
「んぁっ、ふあっ…あぁっ!」
腰から背中から脳天に、突き抜ける刺激でチェシャの体は弓形にしなっていた。チェシャは、自らの性器に手を伸ばしてしごいていたが、その手を天花が止める。同時に腰も止める。
「まだ、入ってる途中だろうが」
「だって…っ!」
チェシャの瞳は途端に涙目になる。
「もう、いきたいんだもんっ」
これは天花を試している時のチェシャだなと今日は理解する。
いじわるされたい時の表情をしている。
「ダメ」
ここで引き下がると、チェシャが大体怒る。
何度ここで「じゃあ…」と親切心を出して怒られてきたことか。
「!」
天花は、チェシャの手を自らの首へと導いて体を密着させた。そして、チェシャの性器を少しキツめにつかむ。
「ッ!?」
チェシャは、天花を見つめる。
「イかせない」
「!!!!!!」
その目が見開いた瞬間に、残りの性器を無理やり捩じ込んでお互いの腰が当たる。
「骨が浮いてる」
チェシャの体は、痩せ細っていてアバラは愚か、背骨も骨盤も浮き出ている。
天花は多少肉付きが良い方なので、お互いの骨が当たって痛めることはない。
「ココ自分で準備するくらいだったら、飯を食え。ミケに言われてなかったか?」
抱き心地が悪いから
と言われたのを思い出した。でも…
「ほ、他の男の名前出さないでくれるっ!殺すよ!!」
チェシャは、すでに頭がどうにかなりそうだった。
後孔に天花の性器を目一杯受け入れて、自らの性器は天花の手に握り込まれて、身動きが取れない。
さらに聞きたくもない他の男の名前を出されて、チェシャを追い詰めてくる。
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