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結局眠れなかった。
あの匂いと声と目と…ついでに手の温度と
唇の感触を何度も思い出してしまって。
これは完璧にトラウマだ…
一生記憶から消えないんだ…
人生終わった……
次の日の休みも一日中ずっと龍興のことを思い出してしまっていた。
それだけショッキングな出来事だった…んだと思う多分。
次の日仕事なのにまともに寝れず
そのまま仕事へ行く羽目になってしまった。
「ちょっと!佑翔くん!?どうしたの!?」
「あ、チーフ…おはようございます〜」
「おはようはいいけど、顔!クマ出来てるしなんか顔色悪いよ!?具合悪い?」
「全然なんともないんで、気にしないでください」
案の定スタッフ全員に心配されてしまった。
珍しく寝不足でクマができていることと
顔色が相当悪いらしい。
そんな中、本当にまたあいつから予約が入ったのだった。
12日後の予約表に"龍興様"と書いてあったのを確認した。
この字は多分店長の字だな。
その時後ろの方からこそこそと話す声が聞こえた。
…小さい声で喋ってても俺今敏感みたいでさ、
聞こえちゃうんだよね…
この声は店長とチーフの声…
「((ちょっと…!チーフ!佑翔くんと龍興さん何かあったのかな!?))」
「((え!?なんでですか!?))」
「((なんか電話で予約受けた時に、いつもなら"海崎さん指名でー"って言うのに今日は"海崎さん以外で"って…佑翔くんの顔色も悪いし…))」
「((えぇ〜!?も、もしかして実は付き合ってて…破局…とか!?))」
「((あり得るかも!!?佑翔くん見た目チャラいけど可愛いし!龍興さんイケメンだし!紳士とヤンチャ系のお似合いカップルって感じっ!?))」
「((やだ佑翔くん可哀想〜…失恋して凹んでるのね…))」」
…おいおい……あんたらそういう話題好きだよなぁ…
想像が斜め上すぎる…
つか、可愛くない。
頼むから勘弁してくれ…
俺は付き合ってもいないし
そもそもあの人のことは嫌いです…
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