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うーわ…ほんとに来てやがる…
見覚えのある車と
くそ腹立つあいつが店の前にいた。
また血管切れてる気がする。
腹立つ。
「お疲れさん。」
「お疲れ様でーす。」
つらっとお疲れさん。なんて…
よく声かけれるよ…どういう神経してんだ…
と思いつつ
俺は一応返事をしてそのまま帰ろうとした。
のに、俺の腕をあいつが掴んだ。
割と強めの力で。
「離してください。なんですか。」
「行くぞ。」
あーあ、後ろで店長達が見てるよ…
またわけわからん妄想される…。
「行きませんから。」
「乗れ。」
「しつけぇな!!行かねぇっつってんだろ!!!」
と、つい大きな声を出してしまった。
もう限界。
なんでこいつはこう強引に自分の思い通りにしようとするかな。
「佑翔くーん。お店の前だよぉ〜」
「あ、すみません…」
店長の声で我に帰った。
さすがに店の前はまずい…
けど、こいつの家には行きたくない。
「何もしない。行くぞ。」
「行きません。」
「わかった。なら来なくていい。車に乗れ。」
「いや…乗ったら連れて行かれるじゃないですか…」
「場所を変えるだけだ。俺は引かないけど、ここで駄々こね続けるか?」
カチン…
あ゛ーーーー
だーーーーるっ!
きーーーーーっも!!
「はいはい!乗りゃいいんだろ!ったく!」
「ん。」
結局俺が折れるのかよ。
車に乗りふと外を見ると
店長達が手を振っていた。
あー…もう…あの人達は呑気でいいわ…くそ…
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