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車が走るエンジン音と
車内に軽く香るこいつの匂いが
あの時のことをより鮮明に思い出させる。
本当に家には行かないんだな。
前とは別の道を進んでる。
二人きりっていうのが嫌なんだって…
家でってのは特に嫌だけど。
というより顔を見るのも嫌…。
「お前寝てないんだろ。」
「誰のせいだと思ってんだよ。」
「随分口が悪くなったな。」
「うるせぇ。もう俺のお客様じゃねぇし。」
「嫉妬か?」
「死ね。」
ふっと鼻で笑う龍興を横目に
イライラする俺。
前にも増してうぜぇ。
今の俺は完全に素。
言いたいことを気も遣わずそのまま言ってる。
…って、何で俺がこいつに素を出さなきゃなんねぇんだよ…
この辺でいいか…と着いたのは
広い駐車場。
よく長距離ドライバーとかが休憩してる所だな。
「少しは寝ろよ。」
「だから誰のせいだよって。」
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