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なんかこの量でこの金額を使うのは罪悪感…
今度買った分の金返すか…
「おかえり。」
「た、ただいま…」
「なに作るんだ?」
「とりあえずハムサンドとポトフでも作ろうかと…あ、あとサラダ。」
「ほう。」
「もしかして嫌い?」
「いいや。」
興味津々な顔をして俺についてくる龍興。
なんか変な感じ…
「仕事は?」
「終わった。」
「なら向こうでテレビでも見てれよ。コーヒー淹れるし。」
「いやこっち見てる。コーヒーは淹れてくれ。」
なんでだよ…
やりづらいんだって…
しゃーなしにコーヒーをいれて龍興の前に置いた。
それを手に取ってズズズと飲んでいる。
もちろん俺の方を見ながら…
何にそんなに興味があるのかね…
やりづらいとは思いつつ
ちゃっちゃとやることをこなしていく。
「すごいな。」
「え?なにが?」
「料理。」
「いや…簡単なものしか作ってないけど…。あ、残った分冷凍しとくし、レンジで温めて食って。」
「ん。わかった。」
「電子レンジくらい使えるよな…?」
「多分。」
「多分て…」
できた料理をテーブルに運んで…
の前にテーブル片付けなきゃじゃん…だる…
「ほら!新聞!片付ける!」
「お、おう…」
「なっ!?どこ置いてんだよ!ここにまとめるんだって!」
「す、すまん…」
「コップも!キッチンに持ってって!」
「はいはい…」
龍興を使いつつ片付けをして
テーブルもきれいに拭いて
それほど酷いわけじゃないから
そんな神経質にならなくてもいいんだけどさ…
まぁ一般的な男の部屋って感じ?
それのいい家版??
でもゴチャゴチャしてるところで
飯食いたくないんだよね…
職場がそうだからせめて家くらいは…
慣れないことをやっているからか
いつもどかっと構えてるような龍興が
あたふたしていた。
「いただきまーす。」
「いただきます。」
いつぶりかな…職場以外で誰かとまともな食事食うの。
「うま…」
「ん?なに?」
「美味いなこれ。お前料理上手いんだな。」
「えっ…い、いや…べつに…」
サンドイッチを一口食った後
少し微笑みながらそう言ってくるもんだから
俺はちょっときょどってしまった…
普段は意地悪な顔か無表情なくせに…
不意打ちすんなよな。
いや不意打ちってなんだ。
なんの??いやなにが?は?
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