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俺のおでこに鼻先をトンと当てて
"なぁ"と何度も呼びかける。
その振動が耳の奥まで響いてくる…
目の前には禅の口が…
どうしよう
どう誤魔化そう
「好きなんだろう?」
「な、わけないって…」
「ならなんでだよ。」
「い、いや…実は…に、匂いは好きだったりは…する、よ…はは…」
認めるよ!そこは!
俺が好きなのは匂い!匂いだけ!
「…それだけ?それだけでキスしてくるとか……………ありえねぇよな?」
ビクッビクッ…
と、どんどん低くなっていく声がくすぐったくて跳ねる体。
「あ、りえる…し…」
「ただ匂いが好きなだけでキスなんかしねぇよ。普通。…だろ?なぁ…」
無駄に色っぽく喋るな…
俺の耳に口を近づけ、吐息まじりにより低くコソッと話しかけてくる。
近くにいるから禅の匂いがするし
響く声に反応しちゃうし…
俺、なんでこんなんになってんだろう…
「佑翔。」
「…な、なんですか…」
「俺は好きだよ。お前のこと。」
「…へ?…な、な、にを仰いますか…寝ぼけてるんですか…」
"好きだよ"の響きが耳に伝わった途端
かぁっと首から上が一気に熱くなっていくのがわかった。
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