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「おはよ〜ございま〜す…」
目の下にクマをガッツリ作って、また出勤。
「佑翔くん!?大丈夫!?」
初めの2、3日はまだよかったんだ…
1日2時間くらいの睡眠が1~2週間続けばこうもなるよな…
「ははは…俺、ショートスリーパーになれそうな勢いですよ…」
「ほんと…大丈夫?キツかったら今日は帰ってもいいよ?」
「いや…大丈夫です」
気を遣わせてしまって申し訳ない…
こういうとこ…ほんといい職場だよな。
店長も他のみんなも全員いい人…たまに変な妄想されるのと
どっかの誰かさん(三上)におちょくられるのは勘弁だけど…
「ゆーとー!また寝不足かー?」
「あぁ…まぁ…」
朝からこいつのテンションにはついていけない。
ましてや、こんな寝不足状態なら尚更…。
「悩み事かーい?」
「ち、近い!!」
ケラケラ笑いながら…
こいつはいちいち距離が近い。
そしてチャラい。というか…アシスタントの頃は掛け持ちでホストやってたらしいし?
だからかはわからないけど
女性のお客さんから人気がある。
口が上手いんだろうなー。
顔良いし…
「佑翔くん…赤くなっちゃって…っ!可愛い!クマすごいけど!」
と、キャッキャと嬉しそうに店長が。
「あっ、赤くなんかなってません!!」
「ゆーと、かーわい♡」
「うっせ!禿げろバカ!」
「んもー、つれないなぁ。」
みんなして俺で遊ぶんじゃねぇよ!!
ったくもう!
こういうのにドライに反応していればこうはならないはずなのに
つい反応してしまう。
「ゆーとぉ〜」
「んだよ、さっさと開店準備しろや…」
「今日終わったら遊び行こー?」
「行かない。」
「いーじゃん。行こー?」
「あ゛〜!うっさい!!俺は寝不足なんだよ!帰ってすぐ寝んの!」
「……どうせまた寝れないでしょ?」
にへらにへらと笑っていたのに
急に真顔になって喋り始めるから
思わずドキッとしてしまう。
……俺は急な変化…ギャップ…?に弱いのか??
いや、んなわけあるかい!!
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