アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
60
-
「ねぇー!いーじゃん!ちょっとだけー!」
「嫌だって。」
ゆーとの家の前にタクシーが止まり
俺も一緒に降りた。
ほんと近くに住んでるから、ここで降りても大した変わらないんだよねぇ。
んでまぁ、俺はまたゆーとの家に行きたくて駄々をこねてる。
「んじゃおやすみー」
「ゆーと。」
「まだなんかあんのか…なに?」
「好き。」
「は?なにが?」
冷たい。
つれない。
わかってない。
「ゆーとが。」
「はぁ?」
「俺に乗り換えなよ。」
「…はぁー……飲みすぎじゃね?早く寝ろよー。んじゃなー」
せっかく告白したってのに
"冗談""酔ってる"で片付けられる俺の言葉。
そして長ーいため息。
いつもそう。
どんなにアプローチかけても
全然気付いてない。
こっちは学生の頃からずっとゆーとのことが好きなのに。
人を好きになれないって言うからさ…
こっちはずっと遠回りして
徐々に近付いてったのに
なのにアイツ…
あの龍興って奴。
なんなの?
急に頻繁に来るようになって
ゆーとを連れて車でどっか行って…
…横取りすんなよ。
俺は"じゃあなー"と背を向け家に入っていくゆーとを見てイラッとしていた。
「…んだよ…。」
"アイツ"ならいいわけ?
急に照れるようになってるし!
いっつもいっつもアイツが来たら嬉しそうにしちゃってさ。
ほんとはキスマなんてついてなかったよ。
でもゆーとは正直に言わないから
ハメただけ。
相手が誰かを知るために。
腹立つ。
あんなおっさんのどこがいいわけ!?
大した面白いこと喋るわけでもなし
確かに顔はまぁまぁ?(俺には劣る)だけど?
あーゆータイプがいーんだ?
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
61 / 196