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このムカつくやつの胸に崩れ落ちるゆーと。
「ゆーと!?」
「…大丈夫。眠ってるだけだ。」
顔色やばかったし
やっぱ相当キツかったのかな…
しゃがみこんだコイツがゆーとの体を地面につかないように支えてる。
コイツがゆーとを見ているときの顔が…
昼間俺に向けられていた顔とは全く違っていた。
「ねぇちょっと、どこ連れてく気?」
「家だけど?」
ゆーとをお姫様抱っこし
車の方に向いたコイツを俺は引き止める。
ゆーとは連れていかせない。
絶対だめ。
コイツに食われる。
「何言ってんの?ゆーとはうちのスタッフだし、こっちで面倒みるよ。」
「心配ない。俺はお前とは違う。」
「は?どういう意味?」
ムカつく。
「ちょっと待ってください。」
と、後ろから聞こえてきたのは店長の声だった。
「あの龍興さん…晶くんの言う通り、佑翔くんはうちのスタッフなので…それに私の部下でもあります。お客様にご迷惑をかけるわけにもいきませんので…すみませんが今日は…ちょっと…」
店長ナイス。
「………わかりました。」
っしゃ、ざまーみろ。
「ありがとうございます。」
「じゃーねぇ♪龍興さん?♪」
「っ…」
悔しそうな顔しちゃって
アイツは車に乗って帰っていった。
最初からさっさと帰れりゃいーんだよ。
「…てんちょー、ありがとうございます」
「いいえ♪…今回だけね?」
「はーい」
「ちゃんと佑翔くんの面倒見てねー?あ、あとお互い合意の元じゃないと襲っちゃダメだからね?」
「…んー?」
「佑翔くんのこと大好きなのはもうわかってるけど♪佑翔くんが出勤しなくなっちゃったら困るから」
「あは〜バレちゃってた」
「晶くんわかりやすいんだもーん♪じゃ、よろしくね♪」
「はいはーい。お疲れ様でーす」
店長でさえ気付いてるのに
本人は気付かないとか…そんなことある?
ほーんと鈍感で可愛い♡
けど辛い♡
デレデレしながら俺は自分の家へと
ゆーとをおんぶして歩いた。
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