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「っ…」
パッと目を開けると目の前には三上の顔があった。
「大丈夫?」
「…え、…あぁ…」
涙が流れていた。
あ、今の夢か…
三上の匂いがする。
香水の匂い。
ここは三上の家?
そういえば仕事終わりに禅と会って、そのあとの記憶が無い。
「あれ…俺…どうしたんだっけ…なんでここに…?」
「ゆーと、昨日倒れたんだよ。それでここで寝かせてた。」
「あ、あぁ…そうなのか…ごめん…」
いつもと違う三上の顔。
今はヘラヘラしてなくて…なんか冷たい顔をして
少し怒っているようにも見える。
「じゃ、俺仕事行くし ここオートロックだから好きな時に帰ってよ。」
「え、あ、俺も行かなきゃ…」
「ゆーとは今日休みだってー」
「え?」
「てんちょーがとりあえず休めってさ。」
「い、いや…俺大丈夫だし」
「大丈夫じゃない。とりあえず今日は休みねー。じゃ、いってきまーす。」
「…い、いってらっしゃい……」
また休み貰っちゃった…
何やってんだ俺…
今度なんか買って持ってこ…
とりあえず帰らなきゃ。
荷物を持って、三上が好きそうなものが沢山ある部屋から出た。
三上の家って言われたら納得出来る部屋だもんな。
派手というか…なんというか…?
家まで数分歩き、自分の部屋に入る。
上着を脱ごうとした時に
カサッと紙の音が聞こえ、何か入れたっけ?と思い出しながらポケットに手を突っ込んだ。
「…なんだこれ?」
取り出した1枚の紙。
そこには電話番号らしき数字と
その下に『電話しろ』の文字が書いてあった。
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