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高校生の時に初めて出会った
1つ上の学年の三上 晶という人物は
今まで出会ったどんな人よりも、物よりも美しかった。
見た瞬間、僕は恋に落ちた。
一年ぶりに同じ専門学校で再会した
どんなことがあってもいつもヘラヘラ笑っている彼。
でも、時折いつもと違う顔をしていることに気が付いた。
それは海崎 佑翔という男を見ている時。
話している時は優しく笑って
海崎先輩に彼女ができると毎回悔しそうな…
悲しそうな顔をして
三上先輩はそれに対抗するように彼女をつくった。
僕は美容師には興味はなかったけど
特にやりたいこともなかったし
資格を持ってても損はないかな…程度の気持ちで
三上先輩と同じ学校に入った。
多分僕の存在は今も知られていない。
お互い就職して、
数年経ち、たまたま行った美容室で先輩と再会した時は
嬉しかった。と同時に辛かった。
だって、まだ
三上先輩の目には海崎先輩しか映っていなかったから。
同じ職場で同じ美容師で
距離感も近いままで
まだあの目で海崎先輩を見つめていた。
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