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なんとなく先輩じゃなくて
ここの美容室の店長さんを指名して
いつもカットしてもらっていた。
少し離れたところから見ているだけでいい。
それだけでも目の保養にはなるし…
でも…少しくらい話はしてみたい。
「あの、三上先輩」
隣のセット面で片付けをしていた先輩に声をかけてみた。
「…先輩?どこかで会ったことありましたっけ?」
「僕、高校生の時から同じ学校で!美専も同じだった…んですけど…」
「え!?あ、そーなの!?ごめん、全然覚えてないや〜」
ケラケラと笑いながらそう言われた。
まぁ…そうだろうとは思ってたけど。
「そうですよね。」
「ははは〜、ごめんねー。俺、記憶力悪いから」
……興味がないからでしょ。
と、心の中で少し文句を言った。
「あ、ゆーと!そういえば!…」
声をかけた俺を放って
また海崎先輩の所へと向かって行ってしまう。
ほんとにもう…先輩はあの人の金魚のフンか…。
海崎先輩は三上先輩は眼中に無いって感じだけど…?
ちょっとくらい…僕のことを見てくれても…。
「ゆーとー♪」
「だぁっ!近い!寄んな!死ねっ!」
「いーじゃーん♡」
"死ね"…なんて普段僕なら絶対言わない言葉。
それを言われて、いつも何故か嬉しそうにしている先輩。
そう言われるのが好きなのかな。
なわけないよね…?
というより、あなた達仕事中でしょ…もう少し静かにした方がいいと思うよ…。
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