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にしても…よく飲むし、よく食うな。
ずーっと何かしら食べて何かしら飲んでいる。
「お前さ、そんなに飲み食いして大丈夫か?体型が崩れたら雇ってるこっちとしては困るんだが。」
「あー大丈夫ですよ。俺、いくら食べても太らない体質なんで。ある程度筋トレとかもしてますし。」
「あっそう…」
…その見た目でその体質、羨ましい限りだ。
ソレ、世の体型を気にして我慢してる人を敵に回す発言だけど。
「…で、なんで俺と飯を?」
「え?なんでって…一緒に食べたかっただけですよ?」
「……だからなんで俺?年の近いのがもっといるだろう?同期とか」
「まぁいますけどね、友達ともたまに食事したりしますよ?でも今日は憲弥さんとしたかったんで。」
「あ……そう…。」
……やっぱりよくわからん。
他のやつとの食事を経験してみたかったって感じか?
それこそ意味わからんけど…。
あーそれとも俺に媚び売って少しでも立場を有利にしようと?
…そんなことしなくてもうちの2番手と言ってもいいくらい、売上はいいはずなんだがなぁ。
「お前いつも食べさせる係でもやってるのか?」
「…へ?食べさせる係?ですか?」
「え、いや…さっきから食べさせてくるから…」
普段俺はあまり話さないタイプ。
理由は面倒だからってのが8割なんだけど。
でも今日はわからないことがありすぎるのと
単純にこの状況で静かになると気まずいから、ある程度は話してる。
「そんなのするわけないじゃないですかー!子供じゃあるまいしー!」
そうケラケラと笑いながら言うもんだから
尚更脳内は"?"でいっぱい。
「俺が子供ってことか?」
「ん?いや、そういうわけじゃないですよー!」
「…まじで意味わかんねぇな、お前…」
「そうですか?単純なことだと思いますけど?」
「は?」
キョトンとした顔をして首を傾げながらそう言う久我を見て
俺は軽くイラッとした。
意味わかんねぇことだらけで、行動も理解できなさすぎる。
「あ、憲弥さんって意外と鈍感だったりします?」
「…鈍感?」
「鋭い方かなーって思ってたんですけど、意外ですね。可愛い一面を知れて嬉しいなぁ。」
「可愛い…?お前なぁ…俺、一応お前より上の立場の人間ってわかってる?」
「それはわかってますよ?じゃあ逆に聞きますけど、一連の流れで俺の気持ちに気付いてます?」
「は?お前の気持ち?」
「…ほら、やっぱ鈍感だ。可愛いですね。ギャップ萌えってこういうことですかね?」
なんだかすごく馬鹿にされてる気がしてカチンときた。
思わず片眉がピクっと動く。
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