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26 夏の秘密5
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―――夏。
それは皆が浮き足立って、心踊る季節。
蒼は星音堂の鍵を閉めて、大きくため息を吐く。
星音堂の近くの道路にも、花火帰りの人たちがにぎやかに歩いていた。
「夏か」
こんなに楽しい夏って、今までにあっただろうか?
子どもの頃みたいな。
なんだか、わくわくした気分になって、蒼はひとりで微笑んだ。
「花火。見よう。今度は」
―――関口と。
花火。
海にも行きたい。
お祭りにも。
夢は広がる。
蒼は色々なことを考えながら帰途を急いだ。
もうお盆も近いけど。
蒼にとっての夏はこれから。
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