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30 関口邸5
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圭一郎がテレビを見ていると、おぼんを持った母親が入ってきた。
「なんだ。寝ちゃったのか?」
さっき、全然、出てこない2人にと夕飯を持って上がっていったばっかりだったのに。
にやにやしている彼女に圭一郎は首を傾げる。
「なに?」
「ううん~」
彼女は嬉しそうに夕飯を片付けてから、居間に戻ってくる。
「若いっていいわよね~」
「え?」
そう言うと、彼女は甘えるように圭一郎の膝に座る。
「かおり……」
「昔を思い出すわ。圭ちゃんと付き合いだした頃は大変だったけど。でも楽しかったわね」
彼女はそっと圭一郎の首に手を回し、彼に顔をうずめた。
「あの二人の邪魔をしちゃだめよ……。圭ちゃん」
一瞬、なんのことか分からない圭一郎だったが、意図を汲み取ったのか。
思わず苦笑する。
「はは~ん。そういうこと」
二人はにやにやして顔を見合わせた。
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