アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
86.二人の時間6
-
シンデレラは有名な童話で、知らない人がいないくらいの話である。
心優しいシンデレラは意地悪な継母と姉たちに虐げられる毎日。
それでも健気に言いつけられた仕事をこなす彼女の友達はねずみ君だけだ。
彼女の境遇を嘆き、憤慨しているねずみ君だが、シンデレラは決して彼女たちの悪口を言うこともなかった。
そんなある日。
お城の王子様がお妃候補を広く国中から募ることになる。
継母は娘たちを着飾り、舞踏会に連れて行くことにする。
しかし、シンデレラだけはお留守番をすることになったのだ。
王子様のお妃になりたいわけではない。
ただ、年頃の女の子の心理としては、舞踏会にいけるなんて夢のような話だった。
だから、シンデレラはがっかりしてしまった。
ねずみ君とお留守番をしながら嘆いていると、魔法使いが現れる。
そしてシンデレラに魔法をかけ、素敵なドレスとかぼちゃの馬車を与える。
側にいたねずみ君は従者にして。
夢のような出来事に浮かれる彼女だが、魔法使いは釘を刺す。
「魔法は0時の鐘と共に消え去る。それまでに帰ってくること」
彼女はその言葉を胸に舞踏会に出掛ける。
そして、そこで王子様と出会う。
した働きばかりの彼女にとったら、夢のような出来事である。
楽しいひと時とは過ぎ去るのも早い。
0時の鐘が鳴り出し、シンデレラは王子様の手を振り切って自宅に舞い戻る。
危機一髪である。
シンデレラにとったら、素敵なひと時を過ごせたことが幸せで、この物語はここで終わるはずだった。
しかし、王子様はシンデレラのことが忘れられず、国中の娘たちに、彼女が残していったガラスの靴の片方をあわせることにした。
その靴に見合うものが彼女であると言う証だから。
こうして、シンデレラはガラスの靴の持ち主であると証明され、お妃として城に招きいれられることになった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
665 / 869