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96.二人旅2
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「甘ッ!!」
一方の圭。
自分で作ったおにぎりを味見して溜息を吐く。
三浦の予想通り。
意地悪してやろうと思った。
「ち、なんで砂糖のおにぎりがおれのところに残ってんだよ……」
小さいいじめ。
子供じみている。
自分でもわかっているのに。
気持ちが止められなかった。
三浦には砂糖のあまーいおにぎりを包んだつもりだったのに。
結局、そのおにぎりは自分の手元に残っていた。
がっかりした。
そばで見上げていたけだもは首をかしげている。
「男の嫉妬は見苦しいよな。けだも」
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