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96.二人旅7
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「三浦ー!大丈夫?」
うつらうつらしていた。
結局、よく眠れなかったらしい。
「うーん……」
「今日は休んでる?ホテルの人にお願いして、少しおいてもらえる様にしたんだけど……」
蒼の声ではっと目を覚ます。
「い、行きます!おれも行くっす!!」
がばっと起きると、すっかり準備を終えた蒼がにこにこして立っていた。
「おはよう。三浦」
にっこり笑顔の蒼を見ると、自分は負けた!と思った。
「お、おはようございます」
「お腹、どう?」
「もう、すっかりいいっす」
「よかった」
敵わない。
この人には。
きっと。
一生、敵わないのだ。
三浦はなんだかほっとしたような、がっかりしたような複雑な気持ちになって苦笑した。
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