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101.素性7
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そして。
今がある。
あれよあれよとこちらに連れてこられて、数か月が経過した。
まだまだ慣れない。
奥川がいないと、一人でふらつくこともできないし。
結局、彼女の提示してくる予定に合わせて動くだけの毎日だった。
圭のこと、日本のこと。
考えない日はない。
だけど、この忙しさと言ったらない。
みんなのことに思いを馳せる時間はほとんどない感じだった。
わざとなのだろうか?
奥川が気を使ってくれているのかもしれない。
最近、ふとそう思うようになってきた。
「蒼さん!」
また怒られて、蒼はしぶしぶ部屋を出る。
時間に追い立てられて。
蒼はここにいた。
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