アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
102.社会人4
-
はっとして目を開けると、すっかり朝になっていた。
何時?
まだ5月だ。
朝は冷える。
ジャージにTシャツの篠崎は喉の痛さで目が覚めた。
やばい。
風邪?
社会人たるもの、体調管理くらいできないとダメだぞと、父親に言われたことを思い出した。
「やばい!!」
と、言ったつもりが、声がかさかさでよく聞き取れない。
体を起こすも、すぐにへなっとなった。
体温計なんか一人暮らしで使うかどうかも分からなかったから買ってもいない。
だけど、この関節の痛みとかを考えると、これは明らかに発熱している。
目もしょぼしょぼするし。
絶対に体調が悪い。
「どうしよう……」
時計を見ると、7時だ。
そろそろ準備しないと。
力が入らない、膝を手で押さえて、やっと立ち上がる。
お風呂に入れば気分も違うかもしれない。
なんとかバスルームにたどり着いて、篠崎はシャワーを浴びた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
782 / 869