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106.憂鬱な恋5
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ミイラ取りがミイラになる……。
とは、少し違うかもしれないが。
星野や尾形たちは顔を見合わせていた。
篠崎の元気を付ける目的で送り出したはずの三浦までげっそりした顔で元気がない。
二人も寡黙になられると、さすがの星音堂も暗いムードだ。
さすがに、水野谷が声を上げた。
「おいおい。どうなんってんだ?お前たちは?」
そう言われても。
暗い二人は、水野谷の声に反応するわけもなく。
もくもくと仕事をしている。
気を使っているのは、そのほかのメンバーだけだった。
返答もないおかしなムード。
水野谷は、時計を見る。
「今日は遅いが、9時半から飲み会。以上」
「9時半からですか?」
「遅番が入れないだろう?全員だ。全員」
鶴の一声。
彼の命令に逆らえる職員は一人もおらず。
篠崎と三浦も気が進まないが、参加するハメになっていた。
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