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107.憂鬱な恋の行方1
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あれから。
二人の間に、あの件に関してのやり取りはなかった。
事務的な。
仕事上、必要最低限の言葉のやり取りは存在しても、それ以外の部分の言葉は一つもなかった。
篠崎もどうしたものかと思っているところである。
このままではいけないと思うのだ。
ダメならダメでいいのだ。
気持ちもすっきりする。
それに。
三浦のためにもならないと勝手に思っていた。
すぐに逃げてしまう傾向のある三浦だ。
きっと自分とのことも、なあなあで時間が解決してくれると思っているに違いないと考えたからだ。
いけないことだと思う。
たとえ、それが三浦の生き方だとしても、自分が関わった以上。
彼に荷物を背負わせるわけにはいかないのだ。
早く解決して、彼の肩の荷を減らしてあげないと。
そう思った。
今日の飲み会はちょうどなのかもしれない。
篠崎は心に決めていた。
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