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43 年越し温泉旅行6
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星野は自分たちのことも最初に認めてくれたんだもの。
自分たちも応援してあげないと……。
「分かりました!すみませんでした。おれ、ビックリしちゃってついつい。でも星野さんたちは本気みたいだし。応援します!」
蒼の言葉に星野は笑う。
「蒼に認められても仕方がないが。さすがに油井は若いからな。後ろめたいって部分はあったんだ。でも、よかった。理解が得られたぞ!油井」
「よかったです!」
嬉しそうにしている二人を見て、関口は顔を抑えた。
恥ずかしくて見ていられない。
星野はこんな男だったろうか?
もしかしたら恋人には、相当甘い男なのかもしれない。
キャピキャピしている彼を見るのは初めてのことだった。
「そうこうしている内に食事の時間じゃないか」
星野は顔を上げる。
蒼のお風呂計画は最初からつまづいた。
「本当だ~!お風呂が!」
「風呂は逃げね~だろ。大丈夫だって」
上機嫌になった星野は蒼の背中をバシバシ叩く。
「そうだ!せっかくだ。食事は一緒にしてもらおう!」
「ええ!?」
不満の声を上げたのは関口。
星野はじろっと彼を見る。
「なんだ。おれたちとは一緒に食べられないって言うのか?」
「ち、ちが……」
せっかく蒼と二人でのんびりできる温泉だと思っていたのに。
結局こうなってしまうのか?
「いいじゃない。関口。みんなのほうが楽しいよ」
蒼もいつの間にかそっち寄りだし。
仕方ない。
多数決から言ったら関口の完敗だ。
さっそく星野はフロント(?)に電話をして夕食をここに持ってきてもらうことにした。
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